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〜トワラ農園日記〜

トワラ農園日記!農を通じて自然との調和と循環を目指す環境配慮型の宿です。

投稿日 2025年3月4日

おはようございます、春の寒波で少し雪の降った那須高原、ペンショントワイライトよりオーナーがお送りしております。

那須高原ペンショントワイライトはどんな宿?→HPへ!

冬は農作業がほぼお休みでして、今年は館内の工事や事務作業をしたりしています。

農と共にある宿。

当館では

「無農薬自然栽培で野菜を作ってそれを使って料理してお客さんに提供する!」

という事をしれっとやってるわけですが、なぜこうなったか?

2015年に自然農というものを知ってから、私はその美しさにすっかり惚れ込んでしまいました。

2016年頃に宿から少し離れた場所に畑を借りて少しずつやってきたわけですが、2020年のコロナ禍の外出規制の世に伴い、「どうせお客さん来ないなら、終息するまで農業に全振りしよっ!」と考えた事でニワトリまで飼い始める始末…(笑)

でも、こういう自然の循環から自分達の食糧を生産して生きていくのは、理にかなっていて気持ちいいですよね!

何より、どんな状況でもとりあえず食べるものがある、困っている人がいたら分けられる。
薪を燃やせば暖は取れるし調理もできるし、迷惑かけずに火を起こす場所もあって、趣味のキャンプ経験から野営の技術も道具もある。
生きていく上で自然の恩恵があればこれ以上の安心は無いよなぁ、と思って私はこの暮らしと仕事を選んでいます。

循環の中に身を置く農的暮らし。

身の回りにある自然物に目を向けると、無駄なものが一切ないことに気付きます。

その中で今日フォーカスするのは、「落ち葉」。

田舎でも人によっては「迷惑甚だしい物」らしいんですけど、私にとって落ち葉は「宝」ですね。森んちゅの宝です。循環のある暮らしはここからスタートかな、とも思っています。

秋の落葉の季節、当館の敷地に降り積もったものは全て集めてコンポスト(腐葉土・落ち葉堆肥)にしています。

また、ニワトリを飼い始めてからはニワトリエリアにも敷き詰めて絨毯にしています。

ブロワーを使って綺麗に集めて、敷地清掃と落ち葉堆肥作りが一石二鳥!

ちょうど昨年の秋にコンポストの修繕を行ったのでその写真を掲載します。

今回は竹をふんだんに使ったコンポスト。強度と通気性を兼ね備えた良品ですね!

ちなみに1年目用と2年目用の2槽式のコンポストです。
右のちょっと広い方が1年目用。新しい落ち葉と米糠、厨房から出た生ゴミも都度この中に漉き込んでいきます。
1年経って次の秋に完熟したら左の2年目用の方に移動させて、もう半年くらい追熟させています。
移動してカラになったら新しい落ち葉を入れ込んで・・・という循環を毎年やっています。

厨房から出た生ゴミもこの中に漉き込んでいくので、当館では生ゴミを業者さんに出すって事をしていないんです。全部土に還してしまいます。
生ごみも落ち葉も、燃やさないからCO2を出さないし環境に優しい!ミミズやカブトムシもたくさん出てきます。生物多様性!

完成した腐葉土は野菜苗の育苗に使ったり、畑の土壌改良などに使用します。
最終的に野菜になり、人が生きてゆくエネルギーになると考えると素晴らしいですね。

落ち葉の活用法は他にもあって、春先のまだ寒い季節に野菜苗の育苗に使う踏み込み温床や、今流行りの菌ちゃん農法(炭素循環農法)では畝の上に置いて保湿材として使ったり。
腐葉土自体に栄養分は少なくても、プランター土の土壌改良の際には保湿性が上がったりするので、おすすめです。

そんな感じで自然物を使ってその恩恵を受けながら食の生産をしている当館です。
言ってみれば、「農を通じて自然との調和と循環を目指す環境配慮型の宿」ってところでしょうか。
ただカラオケができる宿じゃないんですよ!(笑)

ご宿泊の方はチェックアウトの際に当館の庭やニワトリを見学する10分ほどのツアーもできますので、ご希望の際はお声がけくださいね!
ニワトリを見たことない子供達の喜びようは見ててこちらも楽しいです(^^)

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